青空文庫

「河鹿」の感想

河鹿

かじか

初出:「婦人公論」1921(大正10)年7月号

岡本綺堂15

書き出し

C君は語る。これは五六年前に箱根へ遊びに行ったときに、湯の宿の一室で同行のS君から聞かされた話で、しょせんは受売りであるから、そのつもりで聞いて下さい。つい眼のさきに湧きあがる薄い山霧をながめながら、わたしはS君と午後の茶をすすっていた。石にむせんで流れ落ちて行く水の音もきょうは幾らかゆるやかで、心しずかに河鹿の声を聞くことの出来るのも嬉しかった。「閑静だね。」と、わたしはいった。「うむ。こうなる

2024/04/16

19双之川喜41さんの感想

 ひなびた 温泉宿て 河鹿(かじか)の泣き声に紛れて パパア ママアという 声が 聞こえたような 心持ちに なった。隣室付きの お手伝いさんに それとなく 探りを入れてみると 病死した 少女の 幼い こだわりある 心根に 胸を 憑かれた。話しの 展開が 巧みであるとも 想った。

2022/10/20

ohbachanさんの感想

とても悲しく切ない話でした。

2022/10/19

a28ef255f41bさんの感想

岡本綺堂の短編など読むと本当によくぞこんなアイディアが浮かぶのだろう?と不思議になる程巧みなストリーに毎回引き込まれます。現代の作家では書けない物なのかも知れません。

2022/10/18

阿波のケンさんさんの感想

チョットしたスリラー小説だな!

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