青空文庫

「神童」の感想

神童

しんどう

書き出し

神童が入って来る——会場はしんとしずまる。しずまったと思うと、やがて人々は手を叩きはじめる。どこかわきのほうの席で、ある生れながらの支配者、統率者である人が、まずはじめに拍手したからである。人々はまだなんにもきかぬうちから、喝采を浴びせている。それは大仕掛な宣伝機関が、この神童の先に廻って活躍したので、知るも知らぬも、みんなすでに眩惑せられているのである。神童は、一面にアンピイル式の花環と、大きな

2016/08/24

和洋折衷チェケラさんの感想

世に言う神童と、それを取り巻く世の中の人々・・・の話なのかな。 絶妙な嘘と、雰囲気を装っただけの演出。馬鹿に見られないための言葉選び。相手を下に見ているくせに、上辺だけは礼儀を尽くす対人関係。 なんか、「こういうの、イライラするよね〜」っていうものを丁寧に文章におこしてみましたって感じの話で、自分自身にぐさりとくるものも多かったです。

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