青空文庫

「海蛍の話」の感想

海蛍の話

うみほたるのはなし

初出:「九州日報」1921(大正10)年

神田左京42

書き出し

一序言動物の發光物質の理化學的研究に沒頭してゐるものが、目下世界の學界に僅かに三人ゐる。その一人はラフアエル・デユボアーといふ人で、佛蘭西のリオン大學の生理學者である。この學者は明治三十六七年以來の研究者で、この問題には多大の獨創的貢獻をしてゐる。この人の研究材料は佛蘭西海岸の岩石内に住む光る介類の一種フオラスである。次はニユートン・ハアヴエーといふ男で、米國のプリンストン大學の生理學者である。ハ

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