つるあきらぜんせんりゅう
書き出し
大正十三年篇一九二四年(十五歳)◆大正十三年十月二十五日『北国新聞』夕刊「北国柳壇」(高松)喜多一児静な夜口笛の消え去る淋しさ燐寸の棒の燃焼にも似た生命皺に宿る淋しい影よ母よ◆十月二十九日夕刊「北国柳壇」秋日和砂弄んでる純な瞳思ひ切り笑ひたくなった我無駄な祈りと思ひつゝ祈る心運命を怨んで見るも浅猿しさ其の侭に流れんことを願ふ我◆十一月四日夕刊「北国柳壇」日章旗ベッタリ垂れた蒸暑さいい夜先幾つかの命…