青空文庫

「ノーベル小伝とノーベル賞」の感想

ノーベル小伝とノーベル賞

ノーベルしょうでんとノーベルしょう

初出:「心」1950(昭和25)年10月

書き出し

ノーベル賞の存在は、昨年湯川秀樹君の受賞により、汎く、我邦人に傳わつた。しかしその賞を發案したノーベル Alfred Bernard Nobel の事績については、知る人稀にして、いかなる動機により、その資産一部を割き優秀なる研究者に與うるようになつたかを明かにするもの少きは、まことに遺憾である。こゝにその一端を記すは無用であるまい。ノーベルの父は工業家で、ストックホルムに住居し、ロシヤ政府の用達

1 / 0