青空文庫

「ベートーヴェンの生涯」の感想

ベートーヴェンの生涯

ベートーヴェンのしょうがい

09 訳者解説

09 やくしゃかいせつ

片山敏彦14

書き出し

ロマン・ロランのベートーヴェン研究についてロマン・ロラン(Romain Rolland)にとってはその少年時代以来、ベートーヴェンは最大の魂の師であった。「生の虚無感を通過した危機に、私の内部に無限の生の火を点してくれたのはベートーヴェンの音楽であった」とロランは『幼き日の思い出』の中に書いている。二十三歳のときパリの母校高等師範学校の留学生としてローマに行き、当時七十歳をこえていたドイツの老婦人

1 / 0