青空文庫

「蕗のとうを摘む子供等」の感想

蕗のとうを摘む子供等

ふきのとうをつむこどもら

初出:「プロレタリア文学」1932(昭和7)年2月号

長沢2

書き出し

三月の午後雪解けの土堤っ原で子供らが蕗のとうを摘んでいるやせこけたくびすじ血の気のない頬の色ざるの中を覗き込んで淋しそうに微笑んだ少女の横顔のいたいたしさおお、飢えと寒さの中に今も凶作地の子供達は熱心に蕗のとうを摘んでいる子供等よ!お前らの兄んちゃんは何をして警官に縛られたのか何の為に満洲へ送られて行ったのか姉さん達はどうして都会から帰って来たのかお前らは知ってるね何十年の間、お前らの父ちゃんから

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