青空文庫

「うし」の感想

うし

うし

初出:「沖縄毎日新聞」1912(明治45)年1月22日

濤音1

書き出し

お冠船に帆をおろすさわぎはやんで、はやお主加那志前お迎へか。あれ楽の音がかすかに微かに浮んでくるどれ黒髪□□梳さなをさう。黄金三つ星てり渡る北京の都。そこからおす唐按司すゐ、まばゆいばかりの尊いみ姿を今日こそは妾もをがみにいきます。島には雲わき燕がすぢかひに飛ぶ。鴛鴦のやうなお冠船はふわふわと湾内にねむつて濃い夢をむさぼる。森には福木黄いなる花さく。お冠船をどりの日はいつごろか。うしイは夜もすがら

1 / 0