青空文庫

「檻の中」の感想

檻の中

おりのなか

初出:「戦旗」1928(昭和3)年10月号

波立1

書き出し

昨日は重い空に湿っぽい風だった。鋲どめた「五月祭のビラ」の傍に白い優曇華の花が咲いていたっけ梅雨時の箒を遁れて咲いていたっけ首うなだれてはこみあげる憤怒を首うなだれてはこみあげる憤怒を奴!首うなだれてはこみあげる憤怒!今日は薄縁三畳の檻の中鉄格子と金網の窓に獅噛みつきガラス戸の隙間三寸高い石塀を越えて黒雲ちぎれ飛ぶ空模様に凝乎と眼を注ぎ歯を喰いしばって北叟笑むでる。(『戦旗』一九二八年十月号に発表

2015/09/12

a5ac6a3c331fさんの感想

精神の強さ、さらに強く、しなやかに生きようともがいている。 映像が うかんでくる。

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