ごわごわごむぐつ
書き出し
山と山との間に小さい川があります。川には、澄みきつた水が流れてゐます。川の底には白くて丸い石が卵のやうに重なり合つてゐて、水が小石にぶつつかつて、こぽり、こぽりと音をたててゐます。「ぽつちやり」と何だか黒いかたまりが水の中に入つてきました。ゆら、ゆら、ゆら、黒いごわごわしたかたまりは川の底までゆきました。こぽり、こぽり、こぽり。流れがはやいので、ごわごわは、くるりくるりとお腹を見せたり背中を見せた…