青空文庫

「ごわごわごむ靴」の感想

ごわごわごむ靴

ごわごわごむぐつ

書き出し

山と山との間に小さい川があります。川には、澄みきつた水が流れてゐます。川の底には白くて丸い石が卵のやうに重なり合つてゐて、水が小石にぶつつかつて、こぽり、こぽりと音をたててゐます。「ぽつちやり」と何だか黒いかたまりが水の中に入つてきました。ゆら、ゆら、ゆら、黒いごわごわしたかたまりは川の底までゆきました。こぽり、こぽり、こぽり。流れがはやいので、ごわごわは、くるりくるりとお腹を見せたり背中を見せた

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