がっしょうについて
初出:「国民文学」1942(昭和17)年4月号
書き出し
きみは半島から来たんぢやないですかだうりですこし変つた顔をしてゐると思つたでもそんな心細い思ひをすることはないですよほら松花江の上流からもはろばろ南京の街はづれからも来てゐるではないかスマトラからもボルネオからもいまには重慶の防空壕からもやつてくるでせうではみんな並んで下さいおお砲口のやうだ整列されてゐる口の横隊それは待つてゐる待ちあぐんでゐるタクトの指さす方向へ未来へやがて声の洪水が発砲されるで…