よきそぼうえに
書き出し
かの家の庭にさく柘榴の花、あかるい日光の中にふるへる空氣のさびしみ、年老いたる祖母上よ。そこのじようろにて植木の苗に水をやり給へ、そこにあるどの草木にも親愛の言葉をかけておやりなさい、私は前栽のかげにたたずむ、ちひさなぼけた犬小舍をみる、かたむきかかつた木製の長椅子をみる、ああこれら日光の中にちらばふ、もろもろの植物、諸道具、壁土、窓、物置小舍の類、あかるくして寂しみある中庭の柘榴の花。祖母上よ、…
65c8aadc88adさんの感想
雙喜 酸鼻 落涙に 突如として 襲われる。朽ちた 犬小屋 赤い 柘榴(ざくろ)で 思い出 深い あの頃が よみがえる。記憶が あり 人生を いろどる。