青空文庫

「先生と生徒」の感想

先生と生徒

せんせいとせいと

初出:「教育論叢」1933(昭和8)年10月

槙本楠郎14

書き出し

一今日は、ひとつ、私の子供の時分——小学校時代のことを話しませう。私は八つから小学校へ上りましたが、その年が丁度「日露戦争」の終つた年でしたから、もうよつぽど古いことです。その頃、私の村には小学校が二つありましたが、大きい方も小さい方も、どちらも尋常科だけで、高等科は隣村の町にしかなかつたのです。しかもその頃の尋常科は四年まででした。それで卒業なんです。私の上つたのは小さい方の、「就徳尋常小学校」

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