青空文庫

「黒んぼ会」の感想

黒んぼ会

くろんぼかい

初出:「文学案内特報 第19号」1935(昭和10)年

書き出し

男の子たちはみんな、体中まつ黒にしたいと思ひました。色のなまつ白い男の子なんかは、この漁師の村ではバカにされました。それに夏休みがすんで九月になると、村の小学校では「黒んぼ会」があるのでした。「今年は、誰が一等賞になるだらう?」黒んぼ会は、学校中で一番日に焼けた男の子だけ三人選んで、黒いふんどしの賞品をくれるのでしたが、それには会のマークが入つてゐるので、みんな欲しかつたのです。「ちきしよう、今年

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