青空文庫

「かぶと虫」の感想

かぶと虫

かぶとむし

槙本楠郎14

書き出し

一有一君は四年生で、真奈ちやんは二年生です。二人は競争で、毎朝涼しいうちに、夏休みの「おさらひ帳」を勉強します。今日もやつとすませたばかりのところへ、お隣の二年生の宗ちやんが、きれいなお菓子箱をかゝへて、内庭に入つて来ていひました。「ねえ、いゝものあげようか?」すると二人はお縁に飛んで出て、いつしよに手を出してさけびました。「おくれ、僕に!」「あたしに頂戴!」ところが、宗ちやんがその箱のふたを開け

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