青空文庫

「イーリアス」の感想

イーリアス

イーリアス

02 例言

02 れいげん

土井晩翠13

書き出し

(一)梗概「イーリアス」とは「イーリオン(トロイエー即ちトロイア)の詩」といふ意味である。本詩の歌ふところは、アカイア(ギリシヤ)軍勢が十年に亙つて、小亞細亞のトロイアを攻圍した際起つた事件中の若干部分である。是より先、トロイア王プリアモスの子パリス(一名アレクサンドロス)が、スパルタ國王メネラーオスの客として歡待された折、主公の厚情を裏切つて、絶世の美人、王妃ヘレネー(ヘレン)を誘拐して故國に奪

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