青空文庫

「泡鳴五部作」の感想

泡鳴五部作

ほうめいごぶさく

04 断橋

04 だんきょう

初出:「毎日電報」1911(明治44)年1月1日~3月1日、「東京日々新聞」1911(明治44)年3月2日~3月16日

岩野泡鳴220

書き出し

一今夜も必らず來るからと、今度はよく念を押して置いた。然し、餘り自分ばかりで行くのもかの女並びにその家へきまりが惡い樣だから、義雄は今一文なしで困つてゐる氷峰をつれて行つてやらうといふ氣になり、薄野からの歸り足をまた渠の下宿へ向けた。いつもの通り、案内なしであがつて行き、氷峰の二階の室のふすまを明けると、渠とお鈴とがびツくりして、ひらき直つた。お鈴はまた裁縫に行く時間をごまかし、氷峰のもとへ押しか

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