こじき
04 解説
04 かいせつ
書き出し
一古事記は、上中下の三卷から成る。その上卷のはじめに序文があつて、どのようにしてこの書が成立したかを語つている。古事記の成立に關する文獻は、この序文以外には何も傳わらない。古事記の成立の企畫は、天武天皇(在位六七二—六八六)にはじまる。天皇は、當時諸家に傳わつていた帝紀と本辭とが、誤謬が多くなり正しい傳えを失しているとされ、これを正して後世に傳えようとして、稗田の阿禮に命じてこれを誦み習わしめた。…