青空文庫

「古事記」の感想

古事記

こじき

04 解説

04 かいせつ

武田祐吉21

書き出し

一古事記は、上中下の三卷から成る。その上卷のはじめに序文があつて、どのようにしてこの書が成立したかを語つている。古事記の成立に關する文獻は、この序文以外には何も傳わらない。古事記の成立の企畫は、天武天皇(在位六七二—六八六)にはじまる。天皇は、當時諸家に傳わつていた帝紀と本辭とが、誤謬が多くなり正しい傳えを失しているとされ、これを正して後世に傳えようとして、稗田の阿禮に命じてこれを誦み習わしめた。

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