青空文庫

「グーセフ」の感想

グーセフ

グーセフ

書き出し

一暗くなって来た、間もなく夜だ。無期帰休兵のグーセフが、釣床から半分起きあがって、小声で言う。「ねえ、パーヴェル・イヴァーヌィチ。こんな事をスーチャン〔蘇城、ウラジオの東方約百キロにある炭坑地〕の兵隊が言ってたっけ。奴の乗ってた船に大きな魚が突き当って、船底をぶち抜いたってね。」話しかけられた素性の知れぬ男は、船の病室の皆からパーヴェル・イヴァーヌィチと呼ばれていたが、まるで聞えなかったように黙っ

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