青空文庫

「人間の卵」の感想

人間の卵

にんげんのたまご

初出:「科学画報」1927(昭和2)年7月号~8月号

書き出し

一『鳥類や魚類は、卵生動物として知られて居るが、それには例外がある。例へばあの——金魚屋に賣つて居るメダカといふ小魚——一口にメダカと云つても、その種類は六百種からあつて、地球上到る處に分布して居るが——あの小魚には卵生のみならず、胎生のものもある。胎生のメダカは、或る特殊の交尾をした場合に限つて出來る。この事實は今から六七十年も前から、その研究者に依て認められて居たのである。醫學史の研究者《けん

1 / 0