青空文庫

「糞尿譚」の感想

糞尿譚

ふんにょうたん

火野葦平137

書き出し

どこかでは既に雨が降っているのか、白く光って見あげるようにむくむくともりあがった入道雲の方向で、かすかな遠雷のとどろきがして居る。斜面を下りながら、彦太郎は、麦藁帽子の縁に手をかけて空を見あげ、一雨来るかも知れんと思い、灼けるように陽炎をあげている周囲を見わたすと、心なしか、さっと、一陣の冷たい風が来て西瓜畑の葉を鳴らした。赭土の中にころがった大小さまざまの西瓜は埃にまみれて禿げたような青い色を晒

2023/04/20

735cdb594454さんの感想

糞尿は武器にもなる!

2021/02/18

姓名さんの感想

題こそ汚いが逆境にてどうにか生きる人間が強く書かれている。所々笑わせに来るのも良い。 焼酎の箇所は読んでいるこちらの身体にも沁み入ってくるようだった

2020/12/05

h2moo4さんの感想

汲み取りの仕事で苦闘する話です。 当時の汲み取りの様子や問題が描かれていて興味深かったです。 その後のゴミ問題にも通づるものを感じました。 最後は悲惨な状況でありながら、歌舞伎の見栄でもきるかのような終わり方で、憫笑を唆られました。 問題は何も解決しないですが、ベベンッと幕を閉じます。

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