青空文庫

「コロポックル説の誤謬を論ず(上)」の感想

コロポックル説の誤謬を論ず(上)

コロポックルせつのごびゅうをろんず(じょう)

初出:「歴史地理 第十二卷第五號」日本歴史地理學會、1908(明治41)年11月1日

河野常吉16

書き出し

一アイヌに三派あり本邦人類學上の一大疑問たるコロポックルは、アイヌの口碑に出でたるものなるか、アイヌには蝦夷本島アイヌ、樺太アイヌ、北千島アイヌの三派ありて、此三派はコロポックルに就き語る所一樣ならざるのみならず、其他種々の點に於て本題に少なからざる關係あるを以て、先づ此三派に就きて略述するの必要あり。本島アイヌは、現今北海道本島及び南千島なる國後、擇捉の二島に住居するものにして、和人に接し其の感

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