青空文庫

「民選議院の時未だ到らざるの論」の感想

民選議院の時未だ到らざるの論

みんせんぎいんのときいまだいたらざるのろん

初出:「明六雜誌 第十九號」明六社、1874(明治7)年11月4日

書き出し

民選議院あに容易に起るべけんや。時節到来せざれば、けっして起らず。かつ時節到来すといえども、その時節は、けっして喜ぶべき時節にはあらざるべし。そもそも民選議院建設の時節は、国体の変じて君主専権より君民分権に遷るの時なり。この時や、人民は権利を得ることなれば、あるいは不承知あるまじきか、それすらいまだ屹度とは云がたし。朝廷においてはその権の半を譲りたまうことなれば、快よく許可したまうべきや否や、いま

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