ゆうじんいっかのし
書き出し
○K君————。物価暴騰の声に、脅やかされているばかりが能ではない。時には遊びの気分に浸って、現実の生活苦を忘れようではないか。——僕達はこうした主旨から、大正八年七月川開きの夜を、向島の百花園で、怪談会に興じた。泉鏡花氏、喜多村緑郎氏の他、発起人として尽力したのは、平山蘆江氏や三宅孤軒氏などであった。七夕祭の夜、喜多の家の茶荘に招かれた時、平山君や僕から言い出した催しとて、趣向の事や人の寄りなど…
時間旅行者さんの感想
医者にも恵まれず 友はちからになれたとはいえず 運にもツキにも見放された 気の毒な家族…