青空文庫

「源氏物語」の感想

源氏物語

げんじものがたり

18 松風

18 まつかぜ

紫式部34

書き出し

あぢきなき松の風かな泣けばなき小琴をとればおなじ音を弾く(晶子)東の院が美々しく落成したので、花散里といわれていた夫人を源氏は移らせた。西の対から渡殿へかけてをその居所に取って、事務の扱い所、家司の詰め所なども備わった、源氏の夫人の一人としての体面を損じないような住居にしてあった。東の対には明石の人を置こうと源氏はかねてから思っていた。北の対をばことに広く立てて、かりにも源氏が愛人と見て、将来のこ

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