青空文庫

「源氏物語」の感想

源氏物語

げんじものがたり

13 明石

13 あかし

紫式部63
古典の翻案孤絶歴史的人物の描写叙情的回顧的憂鬱

書き出し

わりなくもわかれがたしとしら玉の涙をながす琴のいとかな(晶子)まだ雨風はやまないし、雷鳴が始終することも同じで幾日かたった。今は極度に侘しい須磨の人たちであった。今日までのことも明日からのことも心細いことばかりで、源氏も冷静にはしていられなかった。どうすればいいであろう、京へ帰ることもまだ免職になったままで本官に復したわけでもなんでもないのであるから見苦しい結果を生むことになるであろうし、まだもっ

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