青空文庫

「皇帝の使者」の感想

皇帝の使者

こうていのししゃ

書き出し

皇帝が——そう呼ばれているのだ——君という単独者、みすぼらしい臣下、皇帝という太陽から貧弱な姿で遠い遠いところへ逃がれていく影、そういう君に皇帝が臨終のベッドから伝言を送った。皇帝は使者をベッドのそばにひざまずかせ、その耳にその伝言の文句をささやいた。皇帝にとってはその伝言がひどく大切だったので、使者にそれを自分の耳へ復誦させたのだった。うなずいて見せることで、皇帝はその復誦の言葉の正しさを裏書き

2019/05/07

dbbff704ea83さんの感想

どんなに権威があっても人望があっても、あるいはその使者がどんなに屈強であっても諦めずとも、そして伝言がどんなに重要であっても切実であっても、死者の便りが君(生者)へ届くことは決してない。 けれども君はその届かない便りを心に思い浮かべるだろう。 とても素敵な文章でした。

2019/02/19

チェリスさんの感想

届かない便りを夢想するのは自由。

2017/08/20

0079fa85c5b4さんの感想

こんなに短い作品でも、カフカは読者の想像力をかきたてます。

2017/04/12

f043ad6afb25さんの感想

輪廻にはまりこんだ魂をみる思いです。

2016/01/08

4c60046db05eさんの感想

カフカ特有の解釈の多義性があって理解するに難しいものの、発想はとてもおもしろい。

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