青空文庫

「能面と松園さんの絵」の感想

能面と松園さんの絵

のうめんとしょうえんさんのえ

初出:「國画」1942(昭和17)年4月号

金剛6

書き出し

二十年!もっと以前になりますか、私が松園さんを御稽古していたのは。近頃私は素人には稽古をしないので、松園さんの直接の御稽古は門中の廣田が行っています。近頃の謡もよく存じてますが、素質の良い方ではあるし、熱心で、なかなか上手です。私が松園さんを御稽古したり、又その方面から観まして感じた事は、ああいう風に今日画壇で女性として第一流の画家になるには並大抵の苦労ではなかったであろうと思う事です。それは謡曲

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