青空文庫

「薬前薬後」の感想

薬前薬後

やくぜんやくご

初出:「東京」1925(大正14)9月号、「時事新報」1926(大正15)年8月19~22日

岡本綺堂17

書き出し

草花と果物盂蘭盆の迎い火を焚くという七月十三日のゆう方に、わたしは突然に強い差込みに襲われて仆れた。急性の胃痙攣である。医師の応急手当で痙攣の苦痛は比較的に早く救われたが、元来胃腸を害しているというので、それから引きつづいて薬を飲む、粥を啜る。おなじような養生法を半月以上も繰返して、八月の一日からともかくも病床をぬけ出すことになった。病人に好い時季というのもあるまいが、暑中の病人は一層難儀である。

2022/03/30

19双之川喜41さんの感想

 午前二時頃 神田市場に向かう車列が うるさいと 綺堂は言う。 また 夕暮れの 蝙蝠(こうもり)とりは よくやったもんだ。 下駄を投げると つられて 墜ちてくることがあったのが 思い出される。

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