青空文庫

「イプセン百年祭講演」の感想

イプセン百年祭講演

イプセンひゃくねんさいこうえん

久保17

書き出し

来る三月二十日は、近代劇の父と仰がれるヘンリック・イプセンの生誕百年の記念日に相当いたします。今年(一九二八年)はどういう廻り合せか、世界的な劇作家の生誕何年という数字が、しきりとかち合いまして、たとえばロシアのトルストイがイプセンとおない年の生誕百年、マクシム・ゴリキイが六十年記念、ドイツ劇壇ではシュテルンハイムとカイザアが、そろって生誕五十年を迎えます。余談は措いて、このイプセン百年祭がどうい

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