青空文庫

「小山内薫先生劇場葬公文」の感想

小山内薫先生劇場葬公文

おさないかおるせんせいげきじょうそうこうぶん

久保6

書き出し

築地小劇場劇団部主事小山内薫先生は、昭和三年十二月二十五日午後七時、日本橋亀島町旗亭「偕楽園」において発病、主治医蘆原信之氏看護のもとに危篤のまま四谷南寺町七番地の自宅に送られ、同日午後十一時ついに永眠せられた。宿痾の動脈硬化症による心臓麻痺のためである。遺族、近親は遺骸を二階十畳の間に安置し、喪を秘して翌朝に及び、二十六日午前六時を期して、一斉に都下の各新聞社に、先生の逝去を発表した。臨終の夜、

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