青空文庫

「大きな怪物」の感想

大きな怪物

おおきなばけもの

初出:「新小説 明治四十四年十二月号」春陽堂、1911(明治44)年12月

書き出し

妖怪とか変化とか、生霊とか死霊とか種々な怪物に就ては度々前に話をしたり書いたりしたから改めて申すまでも無かろうから今度は少し変った筋の話をする事にする。一体怪物と云えば不思議なもので世間にあまり類と真似の無いもののようだが、よく考えてみるとこの世の中にありとあらゆるものは皆怪物になる、ただ私達の眼が慣れっこになったので怪物に見えなくなってしまったのに過ぎない。それが証拠には火鉢の中にある火を御覧な

2017/11/22

芦屋のまーちゃんさんの感想

まずもって、平井金三とは何者か? 宗教家のようで、心霊研究もしていたらしい。 だから、化け物のことなど詳しいのであろう。 彼の結論が「怪物は人間なり」である。その前には「火」だって怪物という記述をしている。燃える前は冷たい黒い炭が火になると手で触ることができないくらい熱くなる。当り前だが不思議な現象だ。綺麗な「花」だって不思議だ。花の香りはどこから生じるのか?サイエンスが原因究明や証明していても我々にとっては身近な物でもよくよく考えれば不思議なことばかりだ。幽霊や宇宙人だけがミステリーではなさそうだ。 人間は何故、戦争をやめないのか?国家予算がないのに何故、膨大な軍事予算を許すのか?殺人が悪いことと思わない人が何故この世に存在するのか? 人間が怪物ならその創造主の神は悪魔ではないのか? アンチテーゼなのかも知れない。 妖怪、変化、生霊、死霊などの怪物をそれ程、恐れるなかれ。彼らの方が寧ろ理にかなっている。

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