青空文庫

「死体室」の感想

死体室

したいしつ

岩村4

書き出し

私は今度躯に腫物が出来たので、これは是非共、入院して切開をしなければ、いけないと云うから、致方なく、京都の某病院へ入りました。その時、現今医科大学生の私の弟が、よく見舞に来てくれて、その時は種々の談の末、弟から聴いた談です。元来病院というものは、何となく陰気な処で、静かな夜に、隣室から、苦しそうな病人の呻吟が聞えてきたり、薄暗い廊下を白い棺桶が通って行ったりして、誠に気味の悪るいものだが、弟はその

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