青空文庫

「島からの帰途」の感想

島からの帰途

しまからのきと

初出:「女性 第二巻第四号」1922(大正11)年10月1日

田山花袋12

書き出し

KとBとは並んで歩きながら、『向うから見たのとは、感じがまた丸で違ふね?』『本当だね……』『第一、こんな大きな、いろいろなもののあるところとは思はなかつた。医者もあれば、湯屋もある。畠もある。野菜だツて決して少い方ではない。立派な別天地だ……。こゝなら配流の身になつても好いね?』『一月ぐらゐ好いね……』『いや、僕はもつと長くつても好い。一年ぐらゐかういふ世離れたところにじつとしてゐたい?世の中の覊

2022/03/10

19双之川喜41さんの感想

 心の中では  密かに  友達を 恋敵(こいがたき)と 思い込んでいるので  時に あいつが死ねばいい とは  思ったりは するけど そのせいではないだろうが  船は暴風雨にあって  二人とも死んでしまう 。 青年期に 特有のややこしい心理状態が よく描かれているけれど  いささか  詩味にかけると思ってしまった 。

2018/03/01

まえにいさんの感想

誰もが抱き得る友人への殺意 しかし決心つけられぬままBの天命はとうとう尽きる

2018/02/28

あやかさんの感想

夏目漱石の「こころ」を彷彿とさせるような作品でした。恋に心を狂わされて友人の死をも願ってしまうBの人間らしい感情の描かれ方が面白かった。

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