青空文庫

「現代と旋廻軸」の感想

現代と旋廻軸

げんだいとせんかいじく

初出:「文章世界 第十巻第八号」1915(大正4)年7月10日

田山花袋11

書き出し

現代といふ言葉は永久にある言葉である。永久は現代の無限の連続である。一つづゝ離して見れば現代になり、つゞけて見れば永久になる。そしてこの現代が永久になつて行くところに、一種の転換とか輪廻とか言つたやうなものがある。その境は私はをりをり考へて見た。その転換状態はちよつと烈しい潮流の中に巴渦を巻いてゐるやうな形である。ぐるぐると廻つてゐる中に、いつとなくその現代がなくなつて了つて更に新しい現代が始まる

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