青空文庫

「くづれた土手」の感想

くづれた土手

くずれたどて

初出:「若草」1925(大正14)年12月

田山花袋12

書き出し

一一夜すさまじく荒れた颱風の朝、Kはいつもよりも少し遅れて家を出た。雨はまだぽつぽつ落ちてゐたけれども、空にはところどころ青いのが見えて、強弩の末と言はぬばかりの風が割合に静かに大きな樹の梢の葉を吹いてゐた。しかし何処にも風雨の跡を留めないところはなかつた。家々の屋根の甍は剥がれ、垣は倒され、電車への路の新開町はすつかり洗はれて石が出てゐた。阪に添つたところには、切断された電線が長蛇のやうに塀から

2019/10/30

19双之川喜41さんの感想

 いつも利用している 通勤電車が  事故のために  改札止めになったので  普段乗り合わせている人は  初めて口を聞いたり  あるいは 突然 友人に会ったりして 日常のなかの 非日常的な 会話が 始まる。

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