ゆずゆ
書き出し
一本日ゆず湯というビラを見ながら、わたしは急に春に近づいたような気分になって、いつもの湯屋の格子をくぐると、出あいがしらに建具屋のおじいさんが濡れ手拭で額をふきながら出て来た。「旦那、徳がとうとう死にましたよ。」「徳さん……。左官屋の徳さんが。」「ええ、けさ死んだそうで、今あの書生さんから聞きましたから、これからすぐに行ってやろうと思っているんです。なにしろ、別に親類というようなものも無いんですか…
魚服記
神馬
町の展望
19双之川喜41さんの感想
急に御維新になって 戸惑った向きも 少なからずいたとおもわれる。 洋服を見かけると 水をぶっかける女。 好きな清元を 封印してしまう職人。 哀感の漂う仕上がりである と感じた。