青空文庫

「殺人迷路」の感想

殺人迷路

さつじんめいろ

10 (連作探偵小説第十回)

10 (れんさくたんていしょうせつだいじっかい)

初出:「探偵クラブ」1933(昭和8)年4月号

甲賀三郎18

書き出し

親友?仇敵?疑問の洋装の女が、三映キネマの如月真弓!寺尾に示されたスチールで、それを発見した津村は唸った。雑誌記者津村がこの発見をした時と殆ど同時に、新聞記者村井は二木検事に、洋装の女が投身自殺を遂げた浦部俊子の妹らしいと云う推測を告げていた事を、読者諸君は承知せられている筈だ。以上の二つの事実によって、津村と村井がバッタリと、如月真弓のアパートの入口で、顔を合したのは、決して偶然でない事を、読者

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