青空文庫

「秋深き」の感想

秋深き

あきふかき

初出:「大阪文学」1942(昭和17)年1月号

書き出し

医者に診せると、やはり肺がわるいと言った。転地した方がよかろうということだった。温泉へ行くことにした。汽車の時間を勘ちがいしたらしく、真夜なかに着いた。駅に降り立つと、くろぐろとした山の肌が突然眼の前に迫った。夜更けの音がそのあたりにうずくまっているようだった。妙な時刻に着いたものだと、しょんぼり佇んでいると、カンテラを振りまわしながら眠ったく駅の名をよんでいた駅員が、いきなり私の手から切符をひっ

2023/12/05

19双之川喜41さんの感想

 転地療法で 温泉に滞在し 奇妙な子無し夫婦と同宿となる。 あげく 石油を呑まされ 下痢する。 「竹の黒焼きを飲め」と叫びながら去っていく。 蜘蛛の足音 夫妻の愚痴の活写も 心に残ると思った。 

2017/02/16

あきらちゃんさんの感想

肺病の療養のためにひなびた温泉宿に行った主人公が、隣の部屋の夫婦づれのちょっとした喧嘩に巻き込まれる話、『夫婦喧嘩は犬も喰わぬ』そんな諺を地でいくような話、たしかに似合いの夫婦だとわたしもおもった。

2016/04/27

69e99d4ba5ddさんの感想

けったいな奴らやったなぁという話、おもしろかった。

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