青空文庫

「浅間山麓」の感想

浅間山麓

あさまさんろく

初出:「都新聞」1934(昭和9)年7月28~29日

書き出し

落葉松の暗い林の奥で、休みなくかっこうが鳴いている。単調な人なつっこいその木霊が、また向こうの山から呼びかけてくる。七月というに、谷川の音に混じって鴬がかしましく饒舌している。然しここでは、鴬も雀程にも珍しく思われない。谷あいの繁みをわけてゆくと、一軒の廃屋があった。暗い内部には、青苔のぬらぬらした朽ち果てた浴槽があって、湯が滾々とあふれている。手を触れる者さえなくて、噴泉は樋をつたい、外の石畳に

2026/02/23

艚埜臚羇1941さんの感想

  城は だいたい 高所に 造られる ものだけど 長野県の 懐古園の 城は 穴城と いって 千曲川の 水利を 巧に 利用して 造られて おり このような 築城法は 古来 あまり 例を 見ないと いう。若杉の 宿は 医院と 併設 されており 院長は 大丸髷の 美人である。ここ 信州(長野県)千曲川の ほとりは 別荘地だけ ではない 旧跡も 遺された 詩情 あふれる 山裾で ある。

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