青空文庫

「くまと車掌」の感想

くまと車掌

くまとしゃしょう

初出:「赤い鳥」赤い鳥社、1927(昭和2)年3~4月号

木内高音25

書き出し

わたしは尋常科の四年を卒業するまで、北海道におりました。その頃は、尋常科は四年までしかありませんでしたから、わたしは北海道で尋常小学を卒業したわけです。今から、ざっと二十年前になります。今では小学校の読本は、日本中どこへいっても同じのを使っておりますが、その当時は、北海道用という特別のがあって、わたしたちは、それを習ったものです。茶色の表紙に青いとじ糸を使い、中の紙も日本紙で片面だけに字をすったの

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