青空文庫

「発病した頃」の感想

発病した頃

はつびょうしたころ

書き出し

胸までつかる深い湯の中で腕を組んで、私は長い間陶然としてゐた。ひどく良い気持だつた。外は凩が吹いて寒い夜だつたが、私は温かい湯に全身を包まれてゐるので、のびのびとした心持であつた。私は結婚したばかりのまだ十八にしかならない妻のことを考へてゐたのである。春になつたら、田植時までの暇な時期を選んで彼女を東京へ連れて行つてやらう、なんにも知らない田舎娘の彼女はどんなにびつくりすることだらう、電車や自動車

2021/02/27

姓名さんの感想

僅か7頁(私の端末の表示の場合)の未完小説にここまで心を動かされるとは思わなかった。 本当に僅かな青春の記憶が病床の北条民雄にどれだけ事をもたらしていたかを少し感じられるようだった

2015/12/25

奥津棄戸明さんの感想

未完なのが残念だが、仕方ない。

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