青空文庫

「犬と人形」の感想

犬と人形

いぬとにんぎょう

初出:「九州日報」1923(大正12)年10月30日~11月1日

書き出し

東京では今度大地震と大火事がありましてたくさんのひとが死にました。死ななかったひともおうちやきものやたべものがなくなって大変に困りました。太郎さんと花子さんは、お父様とお母様に手を引かれて東京の近所のばあやの処へ逃げて来ました。二人は久し振りに親切なばあやのお話をきいてよろこんでおとなしくねむりました。ところが夜中になると太郎さんはねむったまま大きな声を出して、「ポチ、ポチ」とよびました。すると花

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