青空文庫

「塵」の感想

ちり

初出:「新潮 30巻3号」1933(昭和8)年3月

書き出し

塵だ。塵だ。おもしろい、不可思議な、無量無辺の塵だ。大空を藍色に見せ、夕日を黄金色に沈ませ、都大路の色硝子に曇って、文明の悲哀を匂わせる。広大な塵の芸術だ。深夜の十字街頭に音もなく立ち迷うて、何かの亡霊に取り憑かれたかのように、くるくるくると闇黒の中に渦巻き込む塵の幾群れが見える。それはちょうど古い追憶の切れ目切れ目に、われともなくわれ自身を逃れ出して行く、くるしみの幾群れに見える。モノスゴイ塵の

2016/08/23

芦屋のまーちゃんさんの感想

ほー なるほど ちり、に着目しましたか! 塵 都会の哀詩 田園の挽歌 無形の偶像 うまいこというね!

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