青空文庫

「愛の為めに」の感想

愛の為めに

あいのために

初出:「探偵文藝 第2巻第4号」奎運社、1926(大正15)年4月号

甲賀三郎30

書き出し

夫の手記私はさっきから自動車を待つ人混みの中で、一人の婦人に眼を惹かれていた。年の頃は私と同じ位、そう二十五六にもなるだろうか。年よりは地味造りで縺毛一筋ない、つやつやした髷に結って、薄紫の地に銀糸の縫をした半襟、葡萄の肌を思わせるようなすべすべした金紗の羽織、帯や着物など委しい事は私に分らないけれども、それらのものが、健康を思わせる血色、撫でたような然し肉付の好い肩つき、楚々とした姿にすっかり調

2024/02/07

鍋焼きうどんさんの感想

甲賀三郎という作家を初めて知った。なかなか手の込んだ面白い作品だった。狭い人間関係の中で完結する話で、出来すぎのきらいもあるけど、運命の綾というものに感心した。

2022/06/18

阿波のケンさんさんの感想

話が出来すぎているが面白い作品だ。

2017/05/18

1ef77c4a2f6fさんの感想

少し泣いた

2017/05/08

32513eada169さんの感想

誰かが不幸になることも無く、読むと温かい気持ちになりました。 登場人物の日記が交互に記述されて物語が進んでいくので、区切りが早く内容も頭に入ってきやすい、読みやすい短編です。

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