青空文庫

「榛名」の感想

榛名

はるな

初出:「中央公論」1922(大正11)年1月

横光利一24

書き出し

眞夏の日中だのに褞袍を着て、その上からまだ毛絲の肩掛を首に卷いた男が、ふらふら汽車の中に這入つて來た。顏は青ざめ、ひよろけながら空席を見つけると、どつと横に倒れた。後からついて來た妻女が氷嚢を男の額にあてて、默つて周圍の客の顏を眺めてゐる。あれはもう助からぬと私は思つた。私は良人の死顏を見たときに泣く妻女の姿をふと頭に浮べたが、急いでもみ消すやうに横を見た。もう私は考へたくはない。私は考へることか

2025/08/04

艚埜臚羇1941さんの感想

   題名に 仕掛けが あるのが 横光の 作品の 特徴と 世上 喧伝 されているけど ここでは ありふれた 付け方と 感じた。昔は 自殺の 名所と されて いて ひと月に 何回も こもかぶりが でたらしい。風景を 描いて 妙と いうわけでも なく  淡々と 話しが 進む。

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