青空文庫

「大阪の憂鬱」の感想

大阪の憂鬱

おおさかのゆううつ

書き出し

一またしても大阪の話である。が、大阪の話は書きにくい。大阪の最近のことで書きたいような愉快な話は殆んどない。よしんばあっても、さし障りがあって書けない。「音に聴く大阪の闇市風景」などという注文に応じてはみたものの、いそいそと筆を取る気になれないのである。——と、こんな風にまえがきしなければ、近頃は文章が書けなくなってしまった。読者も憂鬱だろうが、私も憂鬱である。書かれる大阪も憂鬱であろう。私の友人

2024/11/27

da1fa5ce0114さんの感想

大阪への愛が見える。昔の友人を言うような気やすい口ぶりだ。大阪を離れてもつい思いを馳せてしまうのだろう。彼の文章には衒いが無い。現代のエッセイと同じように軽口で読めるのに、ふと、今は失われたような言葉の美しさが垣間見えて好きだ。

2017/01/30

b9ef941530ccさんの感想

織田作之助の大阪の憂鬱は、戦争で焼け出された町の復興を闇市の姿で梅田、難波、道頓堀、天王寺を描いている。大阪の活力と持ち前の汚さを描いている。

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