青空文庫

「檸檬」の感想

檸檬

れもん

初出:「青空」1925(大正14)年1月

書き出し

えたいの知れない不吉な塊が私の心を始終壓へつけてゐた。焦燥と云はうか、嫌惡と云はうか——酒を飮んだあとに宿醉があるやうに、酒を毎日飮んでゐると宿醉に相當した時期がやつて來る。それが來たのだ。これはちよつといけなかつた。結果した肺尖カタルや神經衰弱がいけないのではない。また脊を燒くやうな借金などがいけないのではない。いけないのはその不吉な塊だ。以前私を喜ばせたどんな美しい音樂も、どんな美しい詩の一節

2021/04/12

403fe3447faaさんの感想

人の感情の移り変わりがよく書かれていると感じた

2019/11/23

いちにいさんの感想

不安→妄想→破壊

2019/04/16

赤山蟻さんの感想

爽やかなレモンの香りがこちらにも漂ってきたような感覚に襲われた。おもしろかった。

2018/12/10

8607dd357a68さんの感想

レモンのアロマテラピー力は半端ないんだなと、この時代の人が自分の心の変化をじっくり観察して描いているのが面白い。 心の断捨離をレモンのはじける香りで行う、痛快な表現でした。

2017/07/27

132da0aff5c3さんの感想

彼の状況が檸檬を特別な存在に変えた上で、彼にとっての檸檬はちょっとした擬人化だと妄想すると、透明感のあるうざさ。でしたぁ。

2017/03/27

ac6b70216ceaさんの感想

若いときから好きな作品です。情景が色鮮やかに浮かんできますね。 鮮烈な香りまでしてきそうです。

2016/09/22

さんの感想

酸っぱい味、爽やかな香りが特徴の檸檬。どうしてそれが主人公の精神世界の中で爆弾に変わってしまったのか。

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