青空文庫

「道」の感想

みち

初出:「文藝 九月号」1943(昭和18)年9月

書き出し

今もそのアパートはあるだろうか、濡雑巾のようにごちゃごちゃした場末の一角に、それはまるで古綿を千切って捨てたも同然の薄汚れた姿を無気力に曝していた。そのあたりは埋立地のせいか年中じめじめした湿気が去らなかった。日の射さぬ中庭は乾いたためしはなかった。鼠の死骸はいつまでもジクジクしていた。近くの古池からはなにかいやな沼気が立ちのぼるかと思われた。一町先が晴れてもそこだけは降り、風は黒く渡り、板塀は崩

2025/02/21

8eb05d040692さんの感想

些細な事で人は気づき変わる。けれどその瞬間までが遠かったり、辿り着けなかったり…

2022/11/08

鍋焼きうどんさんの感想

瀕死の状態の犬に生きる勇気を貰った佐伯。書かれてはいないが、その後直ぐに犬を抱いて病院に駆け込んだに違いない。そして犬は助かって佐伯の手厚い看護を受けたに違いない。

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