青空文庫

「プリンス・アド」の感想

プリンス・アド

プリンス・アド

初出:「子供之友」婦人之友社、1924(大正13)年6月

書き出し

美しいプリンスは、お名をアドとおつしやいます。いつも真黒なビロードの服に、まつかなマントを背にかけて、三人のおもちやの兵隊を、おつれになつて、森のなかをあるいていらつしやいます。三人の兵隊は、アドの家来で、レクとメツツと、テルといひます。ある日、アドが、その三人の兵隊をつれないで、たつたひとりで森のなかへはいつてゆきますと、一人の若い男にあひました。その男は、アドを見ると、いきなりアドの前に倒れて

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